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マウスピース矯正で頭痛がするのはなぜ?痛みの原因とすぐにできる対処法

マウスピース矯正は、透明で目立ちにくく、取り外しができることから、多くの患者さまに選ばれている矯正方法です。一方で、「装着してから頭痛がする」「こめかみがズキズキする」といったお悩みを耳にすることもあります。

マウスピース矯正と頭痛は一見関係がなさそうに思えますが、実は歯や噛み合わせ、顎の筋肉の変化が影響して起こるケースがあります。その原因を正しく理解し、適切に対処すれば、症状が軽減・解消することも少なくありません。本コラムでは、マウスピース矯正で頭痛が起こる主な理由と、今日からできる具体的な対処法について、歯科医師の立場からわかりやすく解説します。

 

▼マウスピース矯正による頭痛の原因は?

 

◎歯が動くことで周囲の組織に負担がかかる

マウスピース矯正では、歯に少しずつ力をかけて位置を動かします。歯は顎の骨に直接くっついているわけではなく、「歯根膜(しこんまく)」というクッションのような組織を介して支えられています。矯正力が加わると、この歯根膜や周囲の骨に刺激が伝わり、違和感や鈍い痛みとして感じられることがあります。こうした刺激がこめかみや頭部の神経に影響すると、頭痛として自覚される場合があります。特に新しいマウスピースに交換した直後は、歯の移動量が増えるため、頭痛を感じやすい傾向があります。

◎噛み合わせの変化による顎や筋肉の緊張

マウスピース矯正では、治療の進行に伴い噛み合わせが少しずつ変化します。噛み合わせが一時的に不安定になると、顎の位置を支える筋肉(咀嚼筋)が無意識に緊張しやすくなります。この緊張が続くと、首や肩、こめかみまで影響が及び、緊張型頭痛のような症状が現れることがあります。「噛むと疲れる」「顎がだるい」と感じる場合は、筋肉の負担が頭痛につながっている可能性があります。

◎食いしばり・歯ぎしりが強くなる

マウスピースを装着していると、「異物感」によって無意識の食いしばりや歯ぎしりが強くなる患者さまもいらっしゃいます。特に就寝中は自覚がないため、朝起きたときに頭が重い、こめかみが痛いと感じることがあります。食いしばりが続くと、顎関節や筋肉に負担がかかり、頭痛の原因になりやすくなります。

◎顎関節への影響

もともと顎関節に違和感がある方や、口を開けると音が鳴る方は、マウスピース矯正によって顎関節への負荷が増し、頭痛を感じることがあります。顎関節は耳の近くに位置しているため、その周囲の炎症や緊張が頭痛として現れやすいのが特徴です。

◎生活習慣やストレスの影響

矯正治療そのものだけでなく、生活習慣やストレスも頭痛を悪化させる要因です。矯正中は「きちんと装着しなければ」という意識から、知らず知らずのうちに緊張が続くことがあります。長時間のスマートフォン使用や姿勢の悪さ、睡眠不足などが重なると、頭痛が出やすくなることもあります。

 

▼マウスピース矯正に伴う頭痛の対処法は?

 

◎痛みが出やすい時期を理解して無理をしない

新しいマウスピースに交換した直後は、歯が動き始めるため違和感や頭痛が出やすい時期です。このタイミングでは、硬いものを避け、顎や歯に余計な負担をかけないようにしましょう。「数日で落ち着くことが多い」という点を知っておくだけでも、不安や緊張が和らぎます。

◎顎やこめかみを温めて筋肉をほぐす

筋肉の緊張が原因と考えられる頭痛には、温めるケアが有効です。蒸しタオルをこめかみや顎の付け根、首元に当てることで血流が良くなり、筋肉のこわばりが和らぎます。就寝前に行うと、リラックス効果も期待できます。

◎食いしばりに気づき、意識的に力を抜く

日中、上下の歯が常に接触していないかを意識してみましょう。安静時は上下の歯の間に少し隙間があるのが自然な状態です。「歯を離す」「肩の力を抜く」といった小さな意識づけが、頭痛の軽減につながることがあります。

◎マウスピースの装着状態を確認する

マウスピースが正しくフィットしていない場合、噛み合わせや顎に余計な負担がかかることがあります。浮きや違和感が強い場合は、自己判断で我慢せず、早めに歯科医院へ相談しましょう。調整や確認を行うことで、症状が改善するケースも多くあります。

◎痛みが強い場合は歯科医院へ相談する

頭痛が長引く、日常生活に支障が出るほどつらい場合は、必ず歯科医師に相談してください。矯正計画の見直しや、マウスピースの使用方法の調整が必要なこともあります。虫歯や歯茎の炎症など、別の原因が隠れている可能性も否定できません。

 

▼頭痛が続くときに注意したい受診の目安

マウスピース矯正による頭痛の多くは一時的なものですが、なかには注意が必要なケースもあります。例えば、マウスピースを交換してから1週間以上経っても頭痛が改善しない、痛みが徐々に強くなる、吐き気やめまいを伴うといった場合は、矯正による影響だけでなく、顎関節の不調や噛み合わせのズレが大きくなっている可能性があります。

また、虫歯や歯茎の炎症が原因で痛みが放散し、頭痛として感じられることもあります。こうした症状を放置すると、矯正治療そのものがつらい経験になりかねません。「矯正中だから仕方ない」と自己判断せず、気になる症状があれば早めに歯科医院へ相談することが、安心して治療を続けるための大切なポイントです。

 

▼まとめ

マウスピース矯正中に起こる頭痛は、歯の移動による刺激や噛み合わせの変化、顎や筋肉の緊張など、さまざまな要因が重なって生じることがあります。多くの場合、一時的なもので適切に対処すれば軽減が期待できますが、我慢を続ける必要はありません。温めるケアや食いしばりへの意識、装着状態の確認など、できることから始めてみましょう。それでも症状が改善しない場合は、早めに歯科医院へ相談することが大切です。患者さま一人ひとりの状態に合わせた調整を行うことで、安心してマウスピース矯正を続けることができます。

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