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矯正治療は10万円でできる?費用の現実と失敗しない選び方

最近、SNS広告やネット検索で「矯正治療が10万円でできる」「期間短いから手軽に始められる」といったキャッチコピーをよく見かけるようになりました。しかし、実際にその価格で矯正が完了するケースはごく限られています。とくに「部分矯正」であっても、必要な診査や装置、アフターケアをきちんと行えば、10万円では収まりきらないのが現実です。本記事では、10万円という費用設定がなぜ難しいのか、短期間で終わる矯正の注意点、そして失敗しない矯正治療の選び方について、医学的に正しい視点から丁寧に解説します。費用だけで判断する前に、まず“本当に自分に合った矯正か”を考えるヒントになれば幸いです。

 

▼部分矯正は10万円では難しい

矯正治療の中でも「前歯だけ動かしたい」「少し並びを整えたい」といった希望に応えるのが部分矯正です。しかし、部分矯正であっても10万円という価格で完結するのは現実的には難しい理由があります。

 

  1. 矯正治療に必要な検査と診断は省けない

矯正治療では、ただ歯を並べるだけでなく「どう動かすか」「どの歯を固定源にするか」「咬み合わせに影響しないか」など、多くの要素を総合的に判断しなければなりません。そのためには、以下のような検査が必要です。

・パノラマレントゲン

・セファロレントゲン(側貌の骨格評価)

・顎模型の作製またはスキャン

・噛み合わせ・顎の動きの分析

これらの精密検査は最低でも数万円の費用がかかるため、10万円以内に全てを収めるのは現実的ではありません。

  1. 治療装置にもコストがかかる

部分矯正では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正が使用されますが、どちらもコストがかかります。とくにマウスピース矯正は、治療計画に基づいて複数枚を作成する必要があり、その都度費用が発生します。また、装置の装着・調整には定期的な通院が必要で、そのたびに調整料がかかる医院も多いです。

  1. 治療後の保定装置(リテーナー)は必須

矯正治療後には歯並びを安定させるためのリテーナーが必要です。これを怠ると、数ヶ月〜数年で簡単に後戻りしてしまいます。この保定装置の製作費用や管理費も含めると、トータルで10万円を超えるのが一般的です。

 

▼10万円の部分矯正は期間短いって本当?

「10万円でできる矯正は期間も短い」という言葉を見かけたことがある方も多いかもしれません。たしかに、部分矯正は全体矯正に比べて期間が短い傾向にありますが、これは「治療の質を落としているから短い」というわけではありません。

 

  1. 治療範囲が狭いため短期間になる

部分矯正は、主に前歯の軽度のガタつきや、すきっ歯(空隙)を整えるのが目的です。そのため、奥歯を動かしたり、かみ合わせを大きく変えたりする必要がない場合は、3〜6ヶ月程度で完了することがあります。これは治療範囲が限定的だからこそ実現するスピードです。

  1. 期間が短い=万能ではない

ただし、期間が短い=良い治療とは限りません。短期間で治せるのは、あくまでも「軽度の不正咬合」に限定されるため、少しでも治療の難易度が上がれば、必然的に期間は延びるのです。

また、「早く終わるなら良い」「目立つところだけ治せばいい」と考えてしまうと、見た目は良くなっても噛み合わせが不安定になったり、歯茎や歯根にダメージが出たりするリスクがあります。

  1. 安さ・早さより大切なこと

費用が安い、期間が短いといった条件は一見魅力的ですが、それを優先しすぎると本当に必要な治療内容や安全性を見落とす可能性があります。矯正治療は、見た目だけでなく、将来の噛み合わせや歯の寿命にも直結する医療行為です。「安いから」「早く終わるから」という理由だけで治療を選ぶのは避けた方が良いでしょう。

 

▼部分矯正の費用の現実と失敗しない選び方

では、部分矯正の費用はどのくらいが現実的なのでしょうか。また、矯正治療を選ぶ際に気をつけるべきポイントも整理しておきましょう。

 

  1. 部分矯正の相場と総費用

現在、片顎の部分矯正の費用相場は20〜40万円程度、上下の前歯を整える場合は40〜60万円程度が一般的です。これには、以下のような項目が含まれることが多いです。

・初診・精密検査費

・矯正装置の装着費

・毎月の調整費

・保定装置(リテーナー)の費用

・経過観察の費用

一部の歯科医院では「10万円〜」という表記を見かけますが、これは最低価格であり、必要な工程すべてを含んだ価格ではない場合が多いため、事前に総額でどこまで含まれるかを確認することが大切です。

  1. 必ず確認したいポイント

・治療に含まれる内容

検査・診断、治療装置、調整料、保定装置など、どこまでが料金に含まれているかを明示しているかが大切です。

・医師の説明の丁寧さ

「なぜ部分矯正が可能なのか」「適応しない場合はどうなるか」「想定されるリスクは何か」などをしっかりと説明してくれる歯科医院を選ぶことが重要です。

・患者さまごとのオーダーメイド治療

歯並びや骨格、歯茎の状態、舌の癖などは一人ひとり異なります。画一的なテンプレートではなく、個別の診断に基づいて治療を組み立ててくれる医院を選びましょう。

  1. 部分矯正は10万円ではできないが、“無駄のない計画”は可能

適切な検査と診断を行い、「この範囲なら部分矯正で対応できる」と判断された場合、必要最低限に絞った無駄のない治療計画は可能です。10万円で矯正ができるケースは稀ですが、患者さまの状況によっては「20万円前後」で完結できることもあります。費用を抑えるには、分割払いや医療費控除などの活用も検討すると良いでしょう。

 

▼まとめ

「10万円の矯正」は非常に限られた症例しか対象にならず、必要な検査・装置・保定までを含めれば、現実的には難しい金額設定です。たしかに部分矯正は期間が短い傾向にありますが、それは治療範囲が限られているからであり、早さや安さだけで選ぶと後悔する可能性があります。矯正治療を成功させるためには、適切な診断、透明性のある費用、納得のいく説明が不可欠です。ぜひ「本当に信頼できる治療かどうか」を見極めてから、治療をスタートしてください。

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